胃カメラ (上部消化管内視鏡検査)
Fujinon6400 細径カメラを用い、苦痛の少ない安全な胃カメラを心がけています。 経口(口から)と経鼻(鼻から)と二通りの挿入方法があります。ご希望の方法で挿入することができます。(当日にお申し出いただくことが可能です。)
当院の手順
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経口内視鏡
- ガスコン(消泡剤:胃の中をきれいにする白い液体)を飲みます。その後ベッドの上で液体が胃内にまんべんなく回るように体を回転してもらいます。
- 次にキシロカインビスカス(のどの麻酔剤)を3〜5分のどにためておき、その後ゆっくり飲み込みます。
- 検査台の上でベルトを緩めて左側を下にして横向きに寝ます。
- 必要、またはご希望に応じて鎮静剤を注射します。 鎮静剤により呼吸抑制が起こりますので指にパルスオキシメーターをつけ、酸素濃度によっては酸素の投与を行うことがあります。
- マウスピースをくわえます。
- 口より内視鏡を挿入します。のどの奥(食道入口部)に内視鏡先端が当たった時に「飲み込んでください」とお伝えしますので、ごくっと飲み込むようご協力ください。それによって食道入口部が開き、スムーズに挿入することができます。タイミングが難しければそのまま挿入いたしますので、どうぞリラックスし肩・首・のどの力を抜き、ゆっくり呼吸をしてください。
- 鎮静剤を使用されない方は目をあけて目の前のモニターをご覧くだされば緊張もほぐれると思います。食道、胃、十二指腸とカメラが進み、状態や病変を説明しながら検査を行います。5~10分ほどで検査は終了です。
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経鼻内視鏡
- ガスコン(消泡剤:胃の中をきれいにする白い液体)を飲みます。その後ベッドの上で液体がまんべんなく回るように体を回転してもらいます。
- 次にプリビナ(鼻の通過をよくする薬)を噴霧します。
- 鼻の中にキシロカイン(麻酔薬)を塗ったスティックを入れて麻酔します。
- 検査台の上でベルトを緩めて左側を下にして横向きに寝ます。
- スティックを抜いて鼻よりカメラを挿入します。
- そのあとは経口内視鏡と同様です。リラックスして力を抜いてください。
経鼻内視鏡のメリット・デメリット
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メリット
経鼻内視鏡は舌根部をカメラが通らないことにより、嘔吐反射が少なく楽に検査が行えます。マウスピースをくわえないので検査中会話ができます。 のどに麻酔を行わないので検査後は経口内視鏡より早めに食事をとっていただけます。
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デメリット
鼻腔が狭い、曲がっているなどの方は挿入できないこともあります。また鼻炎などで粘膜が腫れている方は鼻出血を起こすことがあります。 鎮静剤のご希望がない場合は画面を一緒に見て、説明しながら内視鏡検査を行っていきます。途中で苦しくなったり、つらくなったりした場合は鎮静剤を使用することも可能です。がまんせずにお申し出ください。